London sunset cityscape with Tower Bridge

家具提供サービス

家具付きか家具無しか

ロンドンでは、物件を賃貸に出す際に、基本的な家具をLandlordが提供する「Furnished」と、家具は提供しない「Unfurnished」に分かれます。

原則、家電(冷蔵庫、洗濯機など)が物件購入時に既に設置済みの場合には、こうした家電についてはFurnished、Unfurnished に関わらずテナントに提供され賃貸契約に含まれます。

Landlordによって提供される家具や家電には、契約上、Landlordによる「管理義務」が発生します。具体的には、経年劣化による故障や破損についての修理・修繕・交換の義務となります。一方で、テナントの過失による破損や故障については、テナントに原状回復義務が発生しますが、その際に古い備品を新品に交換する費用をそのままテナントに請求することはできません。各備品についてのLifespan (= 耐用年数)をもとに、あくまで「残存耐用年数」に応じて、価値が失われた分だけをテナントが弁償する義務を負います。

ロンドンにおける賃貸物件の多くは「Furnished」が一般的になっており、基本的な家具を提供した方がより貸しやすいといえますが、大きな一軒家などにおいては、むしろ「Unfurnished」の方が貸しやすいケースもありますので、物件に応じてご相談ください。

弊社では、家具をパッケージで提供するInstyle Direct 社と提携し、新規物件購入者の皆様へ包括的な家具提供サービスも提供しております。

当初は「Unfurnished」でマーケットに出していた物件がなかなか貸せず、家具を綺麗に設置した途端にすぐにテナントが見つかる、ということもよくございますので、家具の選択はスムーズな賃貸において非常に重要な役割を果たします。

具体的にどの程度の家具を提供するべきか

一般的に、Studio (ワンルームタイプ)、1 bedroom (寝室1つ)、2 bedroom (寝室2つ) くらいまでのサイズの物件であれば、大半のテナントが家具付き(Furnished)での賃貸を希望しますので、こうした物件の場合には家具 付き(Furnished)で貸し出すことをお勧めします。

では、どの程度の家具や備品を提供するべきでしょうか。

下記が、家具付き物件における一般的な家具や備品となります。

リビングルーム

  • ソファ: 物件サイズに応じて、2人掛け・3人掛け・コーナーソファ(L-Shape)等
  • ダイニングテーブル: 物件サイズに応じて、サイズを検討
  • ダイニングチェア: 物件サイズに応じて、2つ、4つ、6つ等、数を調整
  • コーヒーテーブル(ローテーブル)
  • ラグ: コーヒーテーブルの下などに敷くラグ・カーペット

キッチン

基本的な電化製品は通常既に物件帰属備品として購入時に付いてきますが、もし購入時に付いていない場合には下記の備品について購入を検討頂くことをお勧めします。

  • 冷蔵冷凍庫: 通常は新築マンションであれば必ず付いてきますが、中古物件等でもし付いていない場合には、物件サイズによりますが、冷蔵冷凍庫タイプの提供が理想です。小さ目の冷蔵庫(キッチンカウンター下に収まる程度のサイズのもの)の場合、テナントが見つかりにくいことがあります。
  • 電子レンジ: 物件によっては物件購入時に付随してこない可能性がありますが、テナントからリクエストされることが多い電化製品です。
  • オーブン: 一般的な新築・築浅物件ではほぼ間違いなくビルトインタイプのオーブンがついてきますが、中古物件等でオーブンが提供されていない場合には、テナントが見つかりにくくなるケースもございます。
  • 食器洗浄機: 物件によって既に提供されている物件とそうでない物件に分かれますが、最近ではスタンダードな備品として認識されてきています。
  • 食器・カタラリー・調理器具類: お皿やグラス、カタラリーや鍋、フライパン等の調理器具は特に海外から到着されるテナントからリクエストが多い備品となります。テナントからリクエストがあり次第の提供で問題ありません。

ベッドルーム

  • ベッド: 物件のサイズにもよりますが、主寝室には英国スタンダードのキングサイズベッド (King Size Bed: 150cm x 200cm)、第2寝室や第3寝室にはダブルサイズ(Double Size Bed: 138cm x 190cm) を提供することが一般的です。しかしながら、テナントによっては第2寝室や第3寝室を書斎やゲストルームなどに使用することを希望する人もいるため、 シングルサイズベッド(Single Size Bed: 90cm x 190cm) の提供もしくはベッドを置かないという選択肢もございます。テナントの希望に応じて柔軟に対応できればベストですが、撤去には費用や保管場所等の問題も出てくるため、状況に応じて第2寝室等については、はじめはあえてベッドを入れずにマーケットすることもございます。
  • ベッドマットレス: ベッドを提供する場合、必ずマットレスはセットでの提供となることが基本です。あまりにも安価なマットレスの場合には長期の賃貸に向かない場合もありますので、ある程度良質なマットレスを提供することをお勧めいたします。
  • ベッドサイドテーブル・ベッドサイドランプ: ベッドの両脇にベッドサイドテーブルとベッドサイドランプを提供することが一般的です。
  • ワードローブ: 一般的な新築物件ではビルトインタイプのワードローブが付いてくることが一般的ですが、第2寝室などには付いてこないケースもございます。状況に応じてワードローブを提供することも検討頂くことをお勧めいたします。
  • ベッドリネン類: 布団やシーツ、枕などのセットをリクエストするテナントも多いです。特に海外からの移住者(駐在員や留学生など)から要望が多い備品です。

バスルーム

バスルームは既にバスタブもしくはシャワーブース、トイレ、洗面台が設置されているケースが一般的ですので、別途家具や備品を提供する必要はあまりありません。収納が不足している場合などにおいて、テナントから収納棚の提供などのリクエストが入るケースもありますが、基本的には追加備品等の必要はありません。

ユーティリティルーム・収納

  • 洗濯乾燥機: 通常新築マンションでは購入時に新品の洗濯乾燥機が付いてくるケースが大半となりますが、付いてこない場合には賃貸に出す際には提供が必須の備品といえます。乾燥機能については必ずしも必須ではありませんが、多くのテナントから要望が高いものでもあります。
  • 掃除機: テナントによって希望が異なりますが、海外からの移住者(駐在員や留学生など)から希望が多い備品のひとつです。
  • アイロン・アイロン台: こちらもテナントによって希望が異なりますが、海外からの移住者(駐在員や留学生など)から希望が多い備品のひとつです。

バルコニー・庭

バルコニー用・庭用のテーブルや椅子: 物件に広めのバルコニーや庭が付いてくる場合に、外用のテーブルや椅子を希望されるテナントもいますので、状況に応じて検討されると良いでしょう。ただし、稀に物件によっては、特に古い建物の場合には、バルコニーに家具の設置が認められていないケースもありますので、購入時の契約内容を確認することが大切です。

  • カーテン・ブラインド: Window Dressing と呼ばれる、カーテンやブラインドの設置も賃貸に出す場合には必須要件となります。一般的に、寝室は遮光カーテン(ブラインド)の設置が必要となります。テナントによっては追加でレースカーテン(Sheer Curtain)の設置もリクエストする人もいますが、状況に応じて検討されることをお勧めいたします。新築物件の場合、カーテンやブラインドは窓や窓枠のサイズに応じたオーダーメイドとなるため、設置に時間がかかることがあります。そのため、予め十分な時間的猶予を確保することが大切です。賃貸契約締結後、テナント入居時点でカーテンやブラインドの設置が間に合わない場合には、簡易的な一時的なカーテンやブラインドを当座措置として寝室のみに設置して、後日改めて正式なカーテンやブラインドを設置するという事もあります。

その他

物件やテナントの希望によっては、家具や備品について細かいリクエストが入ることもあります。全てを満たす必要はありませんので、ご自身のご希望とテナントからのオファーの内容によって検討できるものはしていくと良いでしょう。

  • 本棚: 壁に固定する場合には穴をあける必要があるため、注意が必要です。固定しない場合には、倒れて居住者が怪我をしないように注意が必要です。
  • 下駄箱: 特に日本人テナントからの要望が多い家具になります。玄関スペースの大きさに応じて検討すると良いでしょう。
  • バーストール: カウンターキッチンの場合には、バーストールやハイチェアがあるとより物件がスタイリッシュになることもあります。
  • テレビ・テレビ台: 特に海外からの移住者(駐在員や留学生)から多い要望になります。オファーの内容に応じて検討されることをお勧めします。

家具に関する法規制

Furniture and furnishings (Fire) (Safety) (Amendment) Regulations 2025

この規制は、家具や備品(特に詰め物を持つソファ、クッション、寝具、マットレスなど)を、一定の防火基準に適合させることを義務付けています。 賃貸物件内で貸主が提供する家具・備品(“soft furnishings” 等と呼ばれるもの)は、たとえ中古であってもこの規制を満たす必要があります。 規制に適合している家具には、通常「永久ラベル(permanent label)」が付けられており、そのラベルが除去できない仕様である必要があります。

規制対象とならない家具の例として、次のようなものがあります(例外扱い):

  • 1950年以前に製造された家具(一部の例外条件あり)
  • カーテンやカーペット、寝具以外の布団カバー・枕カバー等

2025年10月に一部改正され、特に子供用家具・乳児用用品の定義の変更、スイングラベル(商品タグのような、ぶら下げ型表示ラベル)の廃止などが含まれます。

永久ラベルが必要な家具(規制対象)

  • ソファ、アームチェア、座椅子(詰め物あり)
  • ソファベッド、フットスツール(詰め物あり)
  • マットレス、ベッドベース
  • クッション、シートパッド
  • ダイニングチェア等の布張り部分(詰め物あり)

つまり「内部にウレタンフォームや繊維などの“詰め物”を含む布張り家具」が典型的な対象です。

永久ラベルが不要なもの(規制対象外)

  • カーテン、ブラインド(吊り下げる布製品は対象外)
  • カーペット、ラグ
  • ベッドリネン、シーツ、枕カバー、掛布団カバー
  • テーブルクロス
  • 1950年以前に作られたアンティーク家具(一部例外あり)

Instyle Direct 社

Benham & Reeves では、提携姉妹会社である Instyle Direct 社から新築物件を購入されるオーナーの方や、ロンドンで物件を所有されている家主の皆様へデザイナー家具のパッケージ販売サービスを行っております。

昨今、家具の有無やそのデザインが、スムーズな賃貸に大きな影響力をもってきています。

成功する賃貸は、物件そのものの魅力に加え、第一印象を良くする家具のデザインにも大きく左右されてきています。

実際に、全く借り手が付かなかった物件が、家具を全面的に新しく変えたことで、即入居申し込みが入る、ということも珍しい話ではありません。

Instyle Direct 社では、スムーズな賃貸に寄与する洗練されたデザインの家具や備品をパッケージでご用意しており、大手ディベロッパーとも協力し、新築物件購入オーナーの皆様に幅広く家具パッケージサービスを提供している他、中古物件のリノベーションや家具の提供も行っております。

物件のサイズやご予算に応じて、カスタマイズすることも可能ですので、是非お問い合わせください。

よくあるご質問

いいえ、イギリスでは賃貸物件を家具付きにする義務はありません。

ただし、特にスタジオタイプや1〜2ベッドルームの物件では、家具付きにすることで入居者が見つかりやすくなり、空室期間(ボイド)を短縮できる傾向があります。

はい。 当社の提携家具会社 InStyle Direct により、ロンドンの住宅事情や賃貸市場を踏まえた多様な家具パッケージをご用意しています。

手頃な価格帯から高級仕様まで、間取り・ご予算・投資目的に合わせて最適なプランをお選びいただけます。

日本人オーナー様のニーズを優先して対応しています。

オーダーメイド要素を含む場合は最長で約1週間かかることがありますが、標準的なハード家具パッケージであれば最短48時間以内で設置が可能です。

はい、可能です。オーナー様や入居者様のご要望に応じて家具内容を調整できます。例えば、収納付き家具や、折りたたみ式テーブル・ベッドなどの省スペース設計の家具を組み合わせることで、限られた空間を有効活用できます。

はい。提携先が提供するすべての家具には、イギリスの厳格な耐火安全基準に適合していることを示すラベルが付いています。また、信頼性の高いサプライヤーから調達され、サステナブル(持続可能)な素材を用いて製造されています。

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