成長ポテンシャルが期待されるロンドンの注目エリア

ロンドンの不動産市場は常に変化しています。10年前にはあまり注目されていなかったエリアが、現在では高い賃料上昇率を記録していることも珍しくありません。再開発への投資、新たな交通インフラの整備、そして雇用エリアの変化が重なることで、街の評価は大きく変わります。

現在、ロンドンで特に注目したいエリアが4つあります。それぞれ立地や再開発の進捗状況、想定される居住者層は異なりますが、いずれも交通利便性に優れ、生活環境が整ったコミュニティ形成を目指している点で共通しています。

West Ham

TwelveTrees Park

West Hamは、StratfordとCanary Wharfの中間に位置し、2012年のロンドン五輪以降、大きく発展を遂げてきたエリアです。

その中心にあるのが、Berkeley Homesによる大規模再開発プロジェクト「TwelveTrees Park」です。地元自治体やロンドン市の支援を受けながら進められているこの開発では、12エーカーの緑地に囲まれた3,000戸超の住宅が供給される予定です。

将来的には、敷地内からWest Ham駅へ直接アクセスできる新しい駅入口が整備される予定で、複数の地下鉄・鉄道路線が利用可能となります。Canary Wharfへ約7分、London Bridgeへ約13分という優れた交通利便性を誇ります。

また、Queen Mary University、London School of Economics(LSE)、Imperial College Londonなどの主要大学へ25分以内でアクセスできるため、金融業界で働く方々、学生、ファミリー層まで幅広い需要が見込まれています。

開発内にはジム、24時間コンシェルジュ、スクリーニングルーム、レジデンツラウンジ、ビジネスラウンジ、コワーキングスペースなどの施設が整備されるほか、サイエンススクールや商業施設、カフェ、レストランも計画されています。

Zone 2に位置するWest Hamは、将来性を考えると比較的検討しやすい価格帯で参入できるエリアの一つと言えるでしょう。

Finsbury Park

Woodberry Down

Finsbury Parkは、多くのロンドン居住者に知られた人気エリアです。その一角にあるWoodberry Downでは、10年以上にわたる大規模再開発が現在も進められています。

Berkeley HomesによるWoodberry Downは、ヨーロッパ最大級の都市再生プロジェクトの一つで、64エーカーの敷地に5,000戸超の住宅が計画されています。かつての貯水池は現在、セーリングレイクや自然保護区として整備され、水辺と自然を身近に感じられる環境が広がっています。

Zone 2に位置し、約10億ポンドの投資が行われているこの開発では、最寄りのManor House駅からKing's Cross St Pancras駅まで約8分でアクセスできます。

また、UCL、LSE、Imperial College Londonを含むロンドン有数の大学が30分圏内に位置しており、教育環境を重視するファミリー層からも高い関心を集めています。

周辺にはボートレイク、湿地保護区、Finsbury Park、New River沿いの散策路などがあり、都心にありながら自然を感じられる住環境も大きな魅力です。

Benham and Reevesでは、Woodberry Down内の1〜3ベッドルームの住戸をご紹介しており、多くの住戸には水辺や公園を望むバルコニーまたはテラスが備わっています。コンシェルジュサービスや商業施設も整い、成熟したコミュニティが形成されつつあります。

Southall

The Green Quarter

Elizabeth lineの開通によって、Southallの利便性は大きく向上しました。Paddington駅までは約13分、Heathrow空港までは約10分、CityやCanary Wharfへも約30分程度でアクセスできます。

そのSouthall駅に隣接する大規模再開発が、Berkeleyによる「The Green Quarter」です。

旧ガス工場跡地の88エーカーを再開発するプロジェクトで、西ロンドンでも最大規模の再開発の一つです。2026年にはマスタープランの拡張が承認され、総戸数は8,000戸超へ拡大される予定です。

住宅だけでなく、ヘルスセンター、スポーツ施設、コミュニティセンター、小学校、運河沿いの公共空間なども整備され、ひとつの街として発展していきます。

敷地の約半分は緑地として確保されており、13エーカーの公園や湿地エリア、Grand Union Canal、隣接するMinet Country Parkなど豊かな自然環境が広がります。

すべての住戸にはバルコニーまたはテラスが備わり、住民専用施設「Parkside Club」では、ジム、コワーキングラウンジ、スクリーニングルーム、コンシェルジュサービスなどを利用できます。

西ロンドンで物件を検討する投資家にとって、The Green Quarterは優れた交通利便性と豊かな自然環境を兼ね備えながら、比較的検討しやすい価格帯が魅力となっています。

Sutton

Suttonは、ロンドンの中でも比較的治安が良いエリアとして知られています。また、英国でも評価の高いグラマースクールが複数あり、教育環境の良さでも注目されています。

さらに、London Victoria駅やLondon Bridge駅へ約30分でアクセスできる交通利便性も魅力です。

現在、Suttonの将来性を大きく高めているプロジェクトが2つあります。

一つ目は、Berkeleyによる「Sutton Garden Square」です。

Sutton駅から徒歩約3分の立地に、1,014戸の住宅を供給する大規模開発で、かつての採石場跡地を新しい住宅街へと再生する計画です。

敷地内には公共緑地や商業施設に加え、ジム、レジデンツラウンジ、コワーキングスペース、子ども向けプレイエリア、ルーフガーデンなどが整備されます。

もう一つが「London Cancer Hub」です。

2026年に拡張計画が承認されたこのプロジェクトは、世界有数のがん研究拠点であるRoyal Marsden HospitalおよびInstitute of Cancer Researchを中心に発展する医療・研究クラスターです。今後、約100万平方フィートの研究施設やラボスペースが新たに整備される予定です。

こうした大規模な雇用拠点の拡大は、高度人材の流入を促し、質の高い賃貸住宅への需要増加につながる傾向があります。

Sutton Garden Squareは、タウンセンターとCancer Hubの双方に近接しており、この恩恵を受けやすい立地にあります。

すでに人気が確立されたエリアではなく、これから成長していくエリアを探している投資家にとって、Suttonは注目に値する選択肢の一つと言えるでしょう。

まとめ

Benham and Reeves Japan Deskでは、今回ご紹介した4つのエリアを継続的に調査・分析しており、各開発への直接的なアクセスも有しています。

すでに大きく成長したエリアではなく、これから発展が期待されるロンドンの注目エリアについて詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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辻 喜晶(Yoshiaki Tsuji

不動産業界で20年以上の経験を持ち、ARLA Propertymark(英国不動産業界資格)のメンバー。多くの日本人投資家や購入者のロンドン不動産購入をサポートしてきました。日系企業とも積極的に連携し、ロンドンに駐在する社員様の住居ニーズにもお応えしています。

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